「お風呂テレビのすゝめ」

 数週間前に通販でお風呂テレビを買いました。正確には“防水モニター”ですが(チューナーついてないので)。配線とかしちゃって、モニター部以外を写真撮るのとか面倒なのでAmazon画像(というかアマゾンリンクだが)。

「TWINBIRD 防水ワイヤレスモニター LINK ZABADY シルバー VW-J707S」


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これね。

 不満がないわけじゃないけど(あとで書きますね)、これが実に便利、というか、アニメ視聴ライフが実に効率的になりました。あんまり見まくってる意識がないのに、いつのまにか消化が進んでいる感じ。

 元々お風呂やおトイレが長い人なので、その辺の影響も大きいとは思いますが。

 とりあえずスペックとか使い方とか軽く。詳しくはメーカーさんのページとか見てくださいって感じではありますが、うちの接続例とか踏まえつつ。

 VW-J707Sは画像送信機側(黒い箱)に入力端子が3系統ついています(コンポジット+S映像端子)。んで、AVコントローラー(外部機器へリモコン電波を送るもの)が2本ついています。

 つまり、3つの機械から送られる映像が見られ、2つの機械のリモコン操作ができるということです。(逆に言えば3つめの機器は操作できない)

 つことでうちはCATVのSTB(チューナー)、レコーダーのRD-X5、地デジテレビからの映像出力を接続、STBRD-X5の機器を操作できるようにしました。図にするとこう。


図:うちの接続の様子

 ポイントは、TVとSTBにつながったハイビジョンレコーダー・Rec-Pot×2。もともとそれらに録画された映像を見るためには、iLinkで繋がったTVかSTBから機器操作で呼び出す必要がある(映像を呼び出したあとはRec-Potのリモコンで操作可能)ので、STBの制御がVW-J707Sからできるってことは、VW-J707SからRec-Potの録画番組が見られる・制御できるということになります。

 Rec-Pot×2+RD-X5で、録画したアニメはほぼすべてがVW-J707Sで再生制御可能、STBと合わせて4つの機器を制御可能ってことです(もっとRec-PotやDVHSが繋がってる場合はさらに制御可能)。まぁ、Rec-Potの専用リモコン信号は送れないので、最低限の操作しかできませんが。

 コントロールできないAV3接続したTVは、生見用。地デジを映しているときや、Rec-Pot1に録画しているときは映像出力されてるので。STBとのW録中でも、どっち見るか選べて便利です。

 具体的な使い方の前に、本機のいいとこ悪いとこ。

●良いとこ

  1. 家中だいたいどこでも見られる。
     まぁ、だいたい。遮蔽物にはそんなに強くないですが。
  2. お風呂タイムで視聴をロスしなくて済む。
     人にもよると思いますが、私は最低1本は見られるみたい。
  3. 長トイレでも大丈夫。
     お腹がゆるいそんな日でも、予定通りに視聴が進みます。
  4. テレビ前から動けない連続アニメタイムも安心。
     土曜朝とか日曜朝とか6、7時から11時すぎまでノンストップなあなたに。
  5. 付属リモコン以外も使えるよ♪
     付属の防水学習リモコンを使わなくても、AVコントローラーをつけた機器の操作はその機器のリモコンをVW-J707S経由でそのまま使えます。
  6. なんつっても3系統入力は魅力。
     多量見ライフに録画機1つなんてあり得ません。
  7. 持ちやすい。
     濡れた手でも何度も掴んでますが、落としそうになったことはないです。指を引っかけるところがいい感じにフィットする様子。
  8. つまるところノンストップ。
     生見中でも録画見中でも、ポンッとスイッチ入れて、風呂なりトイレなり台所なりお布団なり。「今見てる状態」をそのまま持ってどこへでも。

●悪いとこ

  1. くっきりした線に弱い。
     色の平均化をしてないみたいで、くっきりした線(テロップ・字幕とか)は妙にガタガタして描画されます。東映のアニメには向かない気。実写画像とかはきれいに見えます。
  2. ぶっちゃけ遠隔リモコンが効かないことが多い…。
     上記の通り便利すぎる遠隔リモコン機能ですが、いまいち調子が悪くて。機嫌の良いときは機器に届くのですが、連続使用後とかはいまいち届かないことが多い気配。(対応・補足は後述)
  3. ズーム機能なし。
     7型なんだからせめて地アナの4:3LBはズームしたいです…。額縁だと5型程度になるのかな?
  4. 視野角は狭そう。
     左右はそこそこ見える感じですが、上下(とくに上)は早々に色味が反転しちゃう気配。ひとり用でしかないので、むしろ上下の視野角の方が欲しかった感じ。
  5. 色が飛びやすい。
     コントラストや明るさ調整しても、白方面への色の加速が激しい様子…。
  6. 音は割れ気味。
     この大きさでちゃんとステレオなのはいいんですけどね…。(補足は後述)
  7. いくら防水っても、画面が水滴でいっぱいじゃまともに見えませんよ…。
     これも後述。
  8. 充電時間長い…。
     連続使用は約2.5時間ですが、フル充電には8時間かかるという…。毎日充電しましょう…。
  9. 画面近ぇ。
     これでばっかり見てるとかなり疲労するので注意。
  10. 映り込み激しいかも。
     黒画面に自分が映ってイヤンとかはまだしも、油断すると目の焦点が反射して見えるまわりの景色に合ってしまうので、これも眼精疲労の原因に。


■使い方その1 「お風呂で見る」

 防水テレビってのは、基本お風呂で見るもんです。湯船に浸かってアニメ視聴…なかなかオツです。

 で、ここで問題になるのが、「2. ぶっちゃけ遠隔リモコンが効かないことが多い…。」まずこれだ。モニター持って、風呂入って、さあ見よう…と思ったら再生機の電源が入れられない…、寂しすぎます。つことで、リモコンが効かないことが多いことに気づいてからは、

1.送信機の電源を入れる(こまめに切っておいた方が機嫌がいい…かも)
2.見たいもの(長風呂も考えて2つ連続して見るものがあるのが望ましい)を再生
3.番組冒頭から2〜3分巻き戻し
4.モニターの電源を入れつつ、防水リモコン持ってお風呂へ。
5.まったりできたぐらいで番組開始。

という手順を踏んでいます。リモコン効いたらめっけものぐらいの勢いで。途中までリモコン効いてたけど、途中から動かなくなったとかも経験しているので、早送りするのはぶっちゃけ賭けですが。30秒スキップとかは途中で止まるだけですけどね。

 次の問題は、「7. いくら防水っても、画面が水滴でいっぱいじゃまともに見えませんよ…。」これ。湯船に浸かってるぐらいじゃそれほど水ハネして画面が見づらくなるということもないですが、シャワーとか使うとかなりの勢いで水滴が跳ねます(環境にもよると思いますが)。

 乾いたタオルとかで拭ければ問題ないのですが、風呂場に毎日乾いたタオルを用意するのは結構大変ですよね。濡れたタオルではちょっと細かい水滴になるだけだし、手や爪でも同様な感じ。

 そこでオススメなのが(何の通販番組だこれ)、

「OXO ミニスクイージー 1069158」

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 「スクイージー」というのは、窓ふきとかで使うT字のゴムべら。ある意味水滴をぬぐい去るスペシャリストですね。

 窓用のでもいいのですが(使ってみた、というかミニと間違えて先にでかいの買っちゃったのですよ…)、VW-J707Sにはちょっと大きすぎて、持ちにくかったり、(持ちにくいから)ムラになったりして、なかなか思うように水滴が落とせませんでした。

 先日この小さいのがやっと届いて、使ってみたらかなりのいい感じでした。でもこの小さいの、元々何用なんだろ? 窓ふきには不便だよね、普通に考えて。吸盤フックも付属しているので、風呂場に放置するのにも便利です。

 さらに風呂場で見ると、「6. 音は割れ気味。」が微妙に改善されます。風呂場だと、音が響くってのと、自分は湯船のフタの上に置いているので、その湯船のフタがピアノの響板みたいな役割をして、音の広がりがよくなるように感じます…。



■使い方その2 「お風呂以外で見る」

まぁそう言ってもおトイレでしか使ってないんですけど。

 「2. ぶっちゃけ遠隔リモコンが効かないことが多い…。」の対策はお風呂と同じ。なるたけ再生させてから移動しましょう。まぁそんな余裕もないぐらいピンチのときもありますが…。

 お風呂以外で見るときは、風呂場から離れているなら特に、良いとこの「5. 付属リモコン以外も使えるよ♪」を利用して、普段使ってるリモコン持ってくのがオススメ。本物のリモコンそのものなので、ボタン数も限られないし、ボタン配置も慣れているし、防水リモコンの防水仕様による押しにくさからも解放されるのがありがたい。ついでにいうと、防水リモコン自体は風呂場に置きっぱなしでも構わないってのも便利。リモコンからのモニター自体の操作は、モニター本体上部のボタンでも可能なので、特に不便はないです。

 家の中だと水滴じゃなくてホコリが付着したりしますが、そういうのは普通に拭いてください…。音は…風呂場よりはダウンでしょうな、やっぱり。イヤホン端子もあるので、そっちで聞くという手もあるかもねぇ(やったことはない)。

 あと、外部AV出力端子もあるので(ケーブル別売)、行く場所決まってるのならそこはそこで大きめのモニターを用意するという手もあるかも知れない(検討中…)。


■まとめ

 そんな感じで、だいぶいいのですお風呂テレビ。この機械、VW-J707S自体にはだいぶ不満もありますが、本機のような「送信機付き型のお風呂テレビのあるライフスタイル」という意味ではとてもステキです。

 もう少し画面が大きめ・高画質で、いろんな意味で安定している(最初に来たやつは初期不良でした…)上位型があったらそそくさ買ってしまいたいくらいに。現状だと、さすがにHV番組は申し訳なくて本機じゃ見られませんし(そういう意味ではノンストップできないタイミングというのは、ある)。

 あ、HVじゃなくても初回と最終回はちゃんと本機使わないで見ましたよ。その後どっちで見るかは自分のその番組に対するテンションや画質と相談してる。画面はだいぶ小さいけど、風呂場で見るのって結構集中できるっていうイイ面もあるし。

 「アニメ見る時間が取れねぇー!」とか吠えてる皆さま、こういう選択肢も考えてみては?