「商品・宣伝・販促・番組」

 の話はその内書こうと思ってたんですけど、やっぱり言わなくても皆さん何となくわかってるもんなのですな。最終的によい番組というのはそのすべての要素がそれなりにあるやつって事になるんでしょうけど。

 ファミリー向けが採算度外視(とは言ってないけど)ということもなく、普通のTV番組並みに儲けは出ているでしょうな。視聴率はいいので、スポンサー料は結構ありそうだし、絵柄からしてそなに金掛けて作っているとは思いがたい。

 私は生まれてこの方アニメを見ていない時期というのがほとんどなく、ず〜っと、ン十年とアニメを見ている訳ですが、基本ベース的に「ファミリー向けを見る」ってところがありまして、ドラえもんをはじめ、ゴールデンタイム放送のファミリー向けは特に抵抗もなく見てました。

 その後普通に少年モノとかをそれなりに見てまして、その流れで近い枠や後枠で放送していたミンキーモモとか、マリーベルとか、姫リボとか、ミラ☆ガあたりで少女モノに目覚めます。

 この時点で見てたアニメは結構な量になっています。世の中のアニメ好きの方たちをちょっと意識しつつ。

 でもこの時光希桃が見てたアニメは量があろうとも、「ファミリー向け」「少年向け」「少女向け」と、あんまりオタ方向ではない特徴を持っていました。まわりがアニメ話で盛り上がっていようとも、コアな部分でちょっと入りづらい感じがあったり。

 つことで、見るラインナップにヲタ系を追加しました。自分ひとりではそれほど面白味を感じない光希桃でありましたが、「楽しみ方」はまわりが教えてくれるので、それを自分に取り込みながらだんだんとヲタ系スキルを上げていきました。

 その後大きく自分の許容範囲を増やした覚えはないので、現状ほぼすべてが楽しめるアニメのすそ野が本当に広がったかどうかはいまいち自信がない。少なくとも戦後(一年戦争)や「TV→映像商品化」の流れが確立したときほどの、できる表現的にアニメを変化させた、ってものは、特にないんじゃないかと思う。今放送している番組が4,5年前に放送が始まっていたとしても、特に「当時じゃ無理だった」とまで言える作品はないんじゃないかな。

 変わったことはアニメの表現の幅というより、アニメソフトを購入する購買層が増大してきたってことなんじゃないかと思う。4,5年前に今のソフト数あったとして、ほぼすべてが採算取れるほど「売れる」作品になれたか、といわれると甚だ疑問が残る。当時ではこのソフト数をまかなえるだけのアニメファン層はなかったのではないかと。

 つまり需要が上がったということですな。需要があれば、供給が上がる。さらに技術革新で低コストでの生産も可能になってきたわけで。

 そうなると、以前よりよりコア層に向けた作品でも採算が取れるようになってくる。これが先日書いた「多様化」ってとこです、「細分化」と言ってもいい。よりコア層に深まったというだけであって、「拡がった」とは言い難いのではないかと思う。

 拡がったと確実に言えるようになるには、タイトルの「商品・宣伝・販促・番組」の枠を越え、新たにアニメを使ったビジネススタイルが確立されたときなのではないかと思う。まぁちょっと「商品」とは言いにくい「芸術作品」のような宮崎アニメなんかは枠を越えそうですけどね。

 つことで、結局現状のアニメでは、今までの方法で何でも楽しめてしまうワケです。

 切ろうと思うと一番最後に光希桃要素に付加された「ヲタ系」になってしまうってところが問題になってるんです。先日の「感想率」から言うと、上位から切る流れになってしまいます。せっかく身につけた「スキル」でもあるし、話のネタでもあるし、なかなか難しいところです。

 素直に「卒業」というキーワードを使え、とのつっこみが遠くから聞こえたりしますが…。

追伸:
 「感想率」計算は表計算ソフトにて、縦に番組タイトル、横にサイト名を書いて総当たり表みたいなやつを作り、感想があるところには1、ないところには0 を書き、横列合計を全列数で割って計算させるんですが、なにげに面倒くさいです。サイト様から01の入った視聴番組リストをいただければそれなりに簡単になるんですけど、取り扱いリストすらないサイトさんがほとんどですからなぁ。