「コラボレーションアニメ」

 私はギャグとシリアスが完全に別個になっている必要はないと思います。シリアスとギャグのコラボレーションアニメは過去にも結構多く、大抵は一見シリアス寄りで、ただの「シリアス」と思って見ると十分に楽しめない構造になっていることが多いです。

 代表的なのは「天空のエスカフローネ」ですよね。ちなみに私はこのとき気づませでした(^^;)。まぁつまり「恋の黄金律作戦」の回です。この回はギャグと気づいたもん勝ちでした。

 作品全体がそんな感じだったものとして、「少女革命ウテナ」なんかもありますね。特に後半の車上アクロバットは制作者側もギャグだと明言してます。

 そして「ケロケロちゃいむ」。この作品はアオイ少年視点だとシリアスに、ミモリたち側視点で見るとギャグになります。主人公がアオイなので、勘違いしやすいですが、「ギャグ」と気づけた方が楽しめる構造になっていました。

 最近だとクラッシュギアなんかもそうですね。まぁクラギアは両面で成功しているといえるけど。

 で、問題の「RAVE」ですけど、こいつも確実にギャグとシリアスのコラボレーションアニメ構造をしていると思われます。しかし問題は「一見シリアス」にするまでのシリアス構造ができていないことと「ギャグが滑ってる」というところですね。完全シリアス見をするとあまりおもしろくなく、ギャグ面で見ても滑っているからあまりおもしろくない、というかな〜りやばめな状況なわけです。上で上げた作品は「ギャグはシリアスの、シリアスはギャグのアクセントになっている」わけですが、本作の場合「シリアスで足りない部分をギャグで、ギャグで足りない部分をシリアスで補おうとしている」、そんな感じを受けます。

 まぁつまりRAVEはギャグとシリアスの両面、いやギャグとシリアスが混ざり合う様を見て楽しむようにできているような気がするわけです。シリアスでもギャグでもないと。

 うまくまとまんないけど出かける時間なので。(8:00前)