4:3LB

 地デジで4:3LBが無意味かというと、そんなでもなく、額縁状態のため「映像の全てが見える」ってのがあるんだよね。うちの地デジ対応テレビは42型ですが、42にしたのは、ワイド画面になって4:3番組見て前のテレビより小さくなるのはイヤンというだけで、超額縁でも4:3のテレビで見るより大きいんで、特に気になりません。おかげではじめてフルワイド見たときは、あまりの大きさに感動しましたが、黎明期のズーム番組は画質が最悪で、4:3LBのまま放送された方がマシという番組も多かったですね。そういうのは地アナ+ブラウン管で見てましたが。

 まぁそういう画質的に4:3LBの方がマシという時代はだいたい終わったので、そういう話が書きたいわけではないです。

 4:3のテレビで地アナの4:3LBを見ると、上下に黒帯が入った状態で映ります。つまり、縦方向は映像情報の全てが映っています。しかし横方向はセーフティゾーン(TVのサイズに関わらず必ず見える範囲)のため、大概のテレビでは、ある程度左右が欠けた状態で映し出されています。

 4:3番組は上下左右がある程度見切れているということですね。録画した番組をPCで再生させてみると、映る範囲が結構違うことに気づくと思いますよ。

 で、4:3テレビで4:3LBを見ることを想定して、16:9のセーフティゾーンを気にせずに上下のギリギリ端までテロップを出したりするような番組は、まだまだ結構残っています。「遙かなる時空の中で〜八葉抄〜」なんかはかなりそうだった記憶。

 そういう番組をフルワイドで放送された場合どうなるかというと、16:9テレビのセーフティゾーンに引っかかって、上下が多少見切れてしまうのです。

 つまりそういう番組はある意味「4:3LB用に制作されている」とも言えるのです。TV画面で見切れが発生してしまうフルワイド放送の方がよほど事故な感じです。あまりにテロップが見切れるので、文句言おうかと思ったぐらいですし。

 4:3LBのCMなんかでも、「あ、これワイドだと読めないところに字があるな」ってのはいくらか見かけますしね。そういうのは「ワイド放送用に制作したけど、ワイドで放送されなかった」ではなく、「4:3テレビで映画っぽく見せる黒帯手法を使った」ってだけなんだと思うよ。

 ところでさー、「Let's 地デジ」のCMを地デジHVで見せられても、地デジ導入済みの人が見てるだけなんだからあんまり意味がないような気がするんですけど。家電量販店の地デジ対応テレビコーナーで延々と流すCMならまだわかるんだけどさー。あれ見せて効果あるのって地アナ視聴してる人だけじゃないの? HVのCMだから地アナで見るとLBになっちゃって、4:3のフル画面より見づらく小汚くて印象も悪そうだし。