「ウルトラマニアック3巻」

 とりあえず先日買ってきたウルトラマニアックの最新刊の話とか。

 例によってアニメ化直後の巻なので、アニメ化のサイの裏話とか結構載ってて、アニメ見てる人なら、りぼん本誌で追っててもオススメです。

 そこ読んでみればわかりますけど、アニメの方はだいぶ原作と方向性が違うし、3巻の展開だとすでにアニメではやりそうもないそうです。読んでも結構問題ないかと。巻末にアニメオリジナルキャラの原案画とかあるし。

 で、ウルマニのアニメについていろいろ書いてあったわけで。いくつか。

(1)仁菜が落ちこぼれじゃなかったり、変身したり、何か謎の石を探したり、ベタな魔法少女モノになるらしい。
(2)りぼんビデオ版と主役2人のキャストが違うのは、キャラソンのためらしい。(一応推測)
(3)基本的にDVDを売って稼ぐ方式らしい。(4話収録で6800円、高ッ)
(4)魔法少女モノと言うことで、結構初期の頃から制作会社がアニメ化に乗り気だったらしい。

 ここまでで既に何か嫌なイメージを受けますが、さらに原作の吉住センセが言われたらしいセリフ。

「架地はまるっきりの好青年にしていいですか?」
「これでは美少年すぎます。少女漫画と違ってアニメは美少年ばっかりじゃダメなんです」(川中島純のキャラ原案に対して)

 …はい?

 えと、つまり以上の点をまとめるとー、

「原作の要素はちょこっとだけ使って、とにかく作りやすく、『魔法少女アニメ』という型にはめたアニメを楽に作って儲けたい」

 ってことですかしら。とりあえず原作に惚れ込んだという印象はまったく受けませんな。売れそうな要素を持った原作があったので、型にはめてアニメ化してみたら儲かるかも、みたいな安易な考えがあるのではないかと邪推してしまう。一番鼻につくのは何かに挑戦するという「チャレンジャー精神」が全く感じられないところかなぁ。「この原作をどう調理しよう」と悩んでいるというより、「どうやって自分のフィールドに持ってこよう」と考えている感じを受けてしまう。しかも面白くしようという意気込みよりは、楽しようという思惑の方があるよーな。

 こうなると原作者にキャラ原案させてるのも、「ほ〜ら、原作モノですよ〜」と釣るためのような。

 そんな感じにウルマニのアニメは微妙に心配やなぁー、という話でした。まぁ原作まんまをアニメにしたところで面白くなったかと言われるとちょっと困るんですけどね。ウルマニアニメはどこに行くんだろ。

 とりあえず3巻読んで、アニメに対する期待を薄めにシフトチェンジすることができたので、これはこれでありがたかったです。期待してるより期待してない方が面白くなったとき面白いし。